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パワハラとは

他の人が見ている前で公然と叱責・・・ 

  パワハラの当事者はたいてい自分がパワハラをしていることに気がつきません。ただ自分は仕事に熱心なだけでやる気がなくできが悪いのは部下だという認識です。ご本人が仕事に熱心であることはもちろん良いことですが、熱心なあまり部下の精神を病ませるようであれば、会社に対して貢献しているどころか、結果として会社全体のパフォーマンスを下げ、リスクを与えていることになります。会社としては決して放置すべき問題ではありません。  

 

パワハラと指導の境界線

 もちろん通常行うべき業務上の指導までを否定しているわけではありませんが、パワハラと指導の境界線が分かりづらく、ましてやパワハラの当事者が自分の指導に問題があると気づくのはとても難しいと思います。部署内の複数の部下が精神を病む等の問題が発生したら、人事担当者や経営者は放置せず、問題の解決に早期に乗り出す必要があります。

  

会社が支払う賠償金は1億円以上

 出光タンカー事件(H22.10.18東京地裁判決)で裁判所は、上司の叱責が他の社員が見ている場所で公然と行われていたことや、叱責の内容が感情的で「会社を辞めろ」等の暴言があったことが、うつ病の原因であると認めました。他のパワハラ裁判でもでてくるのが、この「叱責が他の人が見ている前で公然と行われている・・・」という点です。この社員さんは自殺しており、遺族の怒りや恨みは相当なものに違いありません。この裁判自体は、労災の不支給認定の取り消しを求めたものですが、裁判で業務上災害であると認められた以上、この後遺族は少しでも恨みをはらすべく、会社や上司に莫大な損害賠償を求めることになると思われます。ちなみに会社が支払う損害賠償の相場は、1億円と言われています。でもどれだけお金を払っても死んだ人は生き返りません。こうなると関係者の誰もが取り返しのつかない不幸を背負うことになります。このような不幸な事態を避けるため、企業はパワハラが大きなリスクであることを十分認識する必要があるのです。まずは、部下の教育方法を見直しましょう。