BOOK REVIEW

人事労務管理

「人事管理論」再考

著者 木谷 宏

生産性出版

ここ数年読んだ人事制度関係の本のなかで最も読み応えがあった書籍です。
「これをやれば絶対うまくいきます(これをやっていないからうまくいかないんです)」というような、人事制度にはあり得ない(そんな魔法あるわけない)内容の机上の空論的ノウハウ本が多いなか、実際に筆者が関与した企業の人事制度の課題に真正面から向き合い、冷静に分析&反省、改善を試みるという、実際の企業の現場のリアルが、学者としての立場から記載されているのが新鮮です。
机上の空論的なコンサルティングに騙されたくない方に特におすすめです。また、現在人事労務管理の現場にいる方にとっては、「そうそう!!」を連発しながら読み進めるうちに、現在抱えている問題が理論的に整理できると思います。
世界最高のチーム

グーグル流
「最小の人数」で「最大の成果」を生み出す方法

著者 ピョートル・フェリクス・グジバチ

朝日新聞出版

昭和的人事労務管理が、次世代に否定され通用しない変化の時代において、ではどんな労務管理をすべきなのか分からないという管理職の方におすすめです。
この書籍では、ヒエラルキーにもとづく組織ではなく、心理的安全性をベースにしたチームをどう作っていくのかについて書かれています。
根性論や理不尽なしごきがハラスメントとして法違反になる現代において、きっと若者が求めている組織はこんな感じなんだろうし、そういう若者のニーズがある以上、将来日本企業もこんな雰囲気の会社が増えてくるのかなと思います。

 

賃金

 

その他

あんまり業務には関係ないですが、個人に面白かった書籍のご紹介

ルワンダ中央銀行総裁日記

著者 服部 正也

中公新書  新書

現代の日本で通貨政策や経済政策の話を聞いても、もう正直複雑すぎて良く分からないんですが、1次産業が主だった当時のルワンダの話だと国家運営ってこんな風にするんだと何とか理解することができました。
読み物としても、ただひたすら職務に忠実に奮闘するまじめな服部さんと、ルワンダで起きるとんでもない問題とのギャップが面白く、あっという間に読み終えました。